子どものうちから古文への苦手意識をなくす!とっておき「読み聞かせ」

公開日:  最終更新日:2024/07/28

皆さん、古文は好きですか?
古文と言えば「おかし」や「あはれ」の世界が繰り広げられる、ざっくり言うと「昔の日本の文章」のことです。
日本語のはずなのに、時代が違うだけでこうも分からなくなるものか…と、嫌になった経験がある人も多いのではないでしょうか。

古文が面白くないのは(面白くない前提ですが…)、内容に行きつく前に単語や文法を覚えなければならないからではないかと思います。
現代でいえばベストセラーと言えるほど流行した物語なのですから、内容が面白くないわけはないはずです。

「読み聞かせ」の本を古文に!

我が家で実践しているのは、「古文のお話読み聞かせ」です。
寝る前の読み聞かせの本を、古文に変えるだけです。
原文では意味が分かりませんから、現代語訳されたものを読みます。
あくまでも「お話を楽しむ」ことが大切です。

おすすめは「平家物語」です。平家の滅亡までを描いたストーリーは史実も同時に覚えることができ、展開も派手で面白いです。
子どもたちの予備知識がある「竹取物語」もいいかもしれません。
「源氏物語」は有名ですが、恋愛の機微が分かる年齢でないと面白くないような気も…。
「平家物語」のような軍記物を選ぶなら、自分の住んでいる土地に近い場所が舞台になっていると、より興味が湧くと思います。

大人にお薦めしたいのは「枕草子」や「徒然草」「方丈記」などの随筆です。
正直、学生時代に学んだときは面白みを感じなかったのですが、大人になると感じ方が変わります。

先日読んだ「徒然草」のある個所には、「おほかたは、家居にこそ、ことざまは推し測らるれ(家を見ればその家の主人のだいたいの人柄は分かる)」「手足、肌などの清らかに肥えあぶらづきたらんは、外の色ならねば~(手足や肌が美しく肉付きや色つやが良いことは、化粧などほかの魅力ではないので~)」など、ドキっとするようなことが書いてあり、笑ってしまいました。
「昔の人も考えることは同じなんだなぁ」と思うことから、古文への興味が湧き始めます。

百人一首も

先日、中学生の息子が「今回の国語のテストが良かった理由は百人一首」と言っていました。
小学生の頃に学校で百人一首を覚えていたため、なんなく答えることができたというのです(百人一首がなかったら結果はどうだったのだろうか…)。

百人一首を積極的に覚える学校もあるようですが、私の周囲では「クラス全員で取り組む」ところもあれば「授業で触れるだけ」というところもあり、さまざまです。
少し前ですが、名探偵コナンの映画でテーマになったり、漫画や映画で「ちはやふる」がヒットしたこともあり、「百人一首」が近年注目されている気がします。

特に女の子は熱中して覚えるようですよ。向き不向きはあると思いますが、存在を教えてあげたら意外とはまるかもしれません。
小学校4年生の息子のクラスでは、女の子主導で百人一首大会が開かれています。「女子、相当すごい」らしいです。

古文への興味、点数UPにも

数年前、高校生の古文の問題を解いてみたことがあります。
古語や文法はすっかり忘れていたにも関わらず、簡単に解けました。
理由は「出題された文章の内容を知っていたから」です。
例文は「平家物語」で、「一ノ谷の合戦」に触れた部分でした。

古文を現代語訳で読むことは、実は「点数UPにも繋がる」と個人的に思っています。
勉強の合間の息抜きに読む本を古文にしてみる…など、中高生にもおすすめしたいです。

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