小学生がつまずきやすい「百分率」は生活で学ぶ! 消費税からセール、利子から物価指数まで…

公開日:  最終更新日:2024/07/28

今から子どもに戻れたら、何について勉強し直したいと思いますか?
私が勉強し直したいなと思うものの1つが「お金」についてです。
大人になるとお金についての知識が必要な場面がとても多いのに、それを身につける機会が子どもの頃にはほとんどありません。

お金についての知識を得るきっかけにできるのは、やはり「算数」だと思います。算数と世の中を結びつけて考えられるものといえば、身近なものは買い物です。

初級:スーパーで「消費税」と「割引」を体感

以前も書きましたが、算数は小学生がつまずきやすい教科だそうです。中でも、百分率はなかなか厄介。最も身近な百分率といえば、そう、消費税です。自分でお金を持ってレジで買い物をするだけで、8%の具体的な額を感じることができます。

以前は我が子は、 持って行ったお金にちょうど収まるようにお菓子を選び、レジに持って行ったそうですが、消費税のことを考えていなかったばっかりに、持っている金額よりも高くなってしまったことがあります。レジのお兄さんに「なんとかなりませんか…」と交渉したらしいですが、当然、何ともならず、それ以来、消費税のことが頭に刻み込まれています…(笑)

百分率では「割引」も問題になります。ほとんどのスーパーでは毎日割引が行われていますから、これは絶好のチャンスです。「半額」から始めて「20%引き」なども実際に計算してみましょう。レシートを見れば、どれぐらいの金額が割り引かれるのか一目瞭然です。

中級:実際に販売して「利益」を感じる

さて、ここからが問題です。百分率で、子どもが理解しにくいものといえば「利益」なんです。お店をやっている家庭はともかく、利益を考える機会はあまりありません。学校の勉強では、「いくらで仕入れて、利益を何パーセントつけて、いくらで販売するか」を問う問題が出ますが、ピンとこない子も多いようです。

そこで提案。もし、あなたが「メルカリ」などのフリマアプリや、オークションサイトを利用しているなら…差支えのない範囲で、子どもに取引を見せてあげるのはどうでしょうか?

私は以前、中学生の長男に「メルカリはなぜ、ぞろ目(例えば999円)などの出品が多いのか」と聞かれ、「手数料が10%だから、例えば999円で売れれば手数料99円が引かれて、手元にキリのいい900円が残るからだよ」と説明したことがあります。

先日は「読まなくなったジャンプを売ってほしいんだけど…」と言われ、「手数料10%」「利益」を考えていくらで売るかを一緒に考えました。

フリマアプリやオークションサイトを利用していないなら、実際のフリーマーケットに出品してみるのも良いと思います。年に一度ほどですが子どもだけを対象にしたフリーマーケットが行われることもあるのでチェックしてみてください。

このフリーマーケットでは、販売するのも買うのも子どもだけで行い、大人が中に入ることはできません。我が家も一度出品したことがありますが、子ども達が「利益」について考える良い機会になったと思います。 

上級:「物価」や「金利」でお金の価値を知る

お年玉など少し大きい金額を手にした時、貯金をするという子どもも多いでしょう。先日次男にお年玉を何のために貯金するのか尋ねてみたところ、「将来のために使う」と言われました。

確かにそれは良いことなのですが、とりあえず貯金しておけばそれなりの金利がついた昔と違い、今は金利がとても低いです。そのことを息子に話すと「金利って何?」という質問が。

そこで、預けようと思っていた金融機関の金利を息子と調べ、仮に1万円預けた場合、1年後にいくらの利子がつくかを計算してみました。「…ほとんどないね…」と息子。利子も百分率の計算ですね。

ちょうど消費者物価指数が発表されていたので、難しいかなと思いましたが、物価が上がるということも説明してみました。消費者物価指数も同じく百分率。これだけしつこく百分率攻めにすると「あぁ、百分率はちゃんと勉強しておかないと困るな」と、きっと子どもたちは思うでしょうね(笑)

中学生と話すなら、百分率の枠を超えて、インフレやデフレなどまで話を広げても面白そうです。ただし、親の方も知識がいりますが…。

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