「夏休みの作文」は上手に子どもの気持ちを上げて!
8月に入りました。お盆に入る前にできれば、あの“2大宿題”のどちらかは終わらせたいものですよね。え?聞きたくない?いや、言いますよ。だって今年は8月28日から2学期がスタート(福岡市の場合)!時間はあるようで無い(自分に言い聞かせてます)。
そうです「自由研究」と「作文」です。
今回は「作文」について書きたいと思います(自由研究については前回を参照)。最近では読書感想文の他にも様々な作文コンクールがあり、テーマを選べるケースが多いようです。
作文が苦手なら「テーマ自由」「参加賞あり」のコンクールに
いくつかのコンクールから書く作文を選べる場合、「テーマ自由」なものを選ぶと心理的なハードルが下がります。「読書感想文は本を読まなきゃいけない」「人権作文は人権について考えなきゃいけない」という壁が1つ消えるからです。
さらに、プラスのイメージを加えたいなら「参加賞あり」のコンクールを選ぶのがお薦め。クラスのみんなの前で参加賞を渡されるのは大人の想像以上に嬉しいようで、翌年も書くきっかけになります。
なんでもかんでも書こうとしない
「日記」も作文ですが、「読書感想文」「テーマ自由な作文」と比べると書きやすいと思います。書くことがある程度絞られているからです。
それでも子どもたちはなかなか鉛筆が進みません。やっと書いたと思ったら「今日●●ちゃんと××に行きました。○○をして、△△をして、面白かったです。また行きたいです」みたいな作文で、こけそうになることも。
子どもたちに話を聞くと、「だってどういうことを書いていいか分からないもん」という声が多いです。私はまず、「全部書かなくていい」「まとめなくていい」と話します。すると大抵「えっ?いいの?」という反応。
「プールに行ったこと」がテーマなら、「ウォータースライダーを滑り落ちる瞬間」など短い時間の出来事について書く。「こう書かなきゃ」という縛りを外していくと、いつもよりちょっと楽に、ちょっと違う作文が書けそうです。
一番最初が「 」で始まったり、一番最後が「 」で終わる作文もとても書きやすいんですよ。私もよく使う手です。
テーマ自由なら…「私の好きなもの」はいかが?
読書感想文も、テーマ自由な作文も同じで、全てについて感想を書く必要はありません。
読書感想文の場合は、本のある一部分についてだけ書いても良い…というより、そうしないと、ただのあらすじになってしまうか、ページ数の多い壮大な論文みたいになってしまいます。
テーマ自由な作文では、テーマを選ぶのが難しいかもしれません。
今年、6人の小学生と作文のネタを一緒に考えたのですが「私の好きなもの」をお題にすると、全員すぐに思いつくことができました。迷ったら「私の好きなもの」。いかがでしょう?
上手に親が関わるならこのポイント!
作文は自分の気持ちや意見を書くもの。親が隣にいると、ついつい口を出してしまって子どもの意思と離れた作文になってしまう…うーん、可能性大です。
作文を書く時に子どもが困っているのは、何を書くか整理できていないからじゃないかなと思います。そこで、親にできるのは、子どもが書くテーマを決めたら、親子でトークすること。
トークして気になることはメモに書く。そうして作文の材料をたくさん出す手伝いをする。ここが親が関われる最大のポイントかなと思います。
ぐっとこらえて目をつぶる…
私はライターの仕事をしながら、我が子の同級生を生徒に「作文教室」を自宅で開いています。作文好きではない子どもたちと接していると、作文にはたくさんの壁があるのだなと感じます。
その1、字を丁寧に書かなければならない
その2、漢字を使わなければならない
その3、原稿用紙1枚は書かなければならない
そして皆が口を揃えるのは「めんどくさい」。
本当は字は丁寧に、習った漢字は使ってほしいところですが、最初はある程度目をつぶってみてはどうでしょうか(原稿用紙1枚書くのは譲れません)。
書きっぱなしではなく、必ず読んでみよう
作文で、大事なのは「推敲」。
子どもは作文を書くとそれで満足して大抵読み返しません(笑)
日頃「作文に上手い下手はない!分かりやすいか、分かりにくいか」と熱弁を奮っている私ですが、そのために推敲は欠かせません。
書いた後に自分で読み直す。できれば別人格になって、ちゃんと伝わるか読んでみる。
そう言うと大抵子どもたちに「めんどくさ~い」と言われるのですが、これだけは面倒でも癖をつけてほしいなと思います。
できればお盆前に…もしお盆を過ぎてしまっても…一緒に頑張りましょう!
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