面倒な計算も頑張れる!「子どもにとってのメリット」を子ども自身に探してもらおう
「生活の中に自然に勉強を取り入れる」ことを理想として日々過ごしている私ですが、親のこうした企みはたいてい子どもに見破られます。
特に小学校高学年になってくると、「また勉強させようとしてる…」とバレたが最後、そっぽを向かれてしまうことも…。
こんなときにおすすめなのが「子どものメリットになることをお題にする」ことです。
面倒な計算も、自分にメリットがあることなら進んでやってくれます。
カラオケでどっちがお得?
「カラオケに行きたい!」と子どもに言われたとき、多くの人は「一番安いところに行きたいな~」と思うのではないでしょうか。
でも、カラオケの料金体系はとても複雑です。
まず、曜日や時間帯によって料金が異なります。
ワンオーダー制のところもあれば、ドリンクバーを付けられるところも。
クーポンを持っていれば、それも加味して、お得なところを選びたいですよね。
このややこしい比較計算を、私は子どもたちにしてもらいます。
行きたい日にちと過ごしたい時間を大まかに決め、ドリンクは1杯まで注文OKとして考えます。その上で、近所にある3軒のカラオケ店を比較してもらいます。
子どもたちには「なるべく長く歌いたい」「ドリンクバーを付けたい」といった希望があります。
「2時間って言ってたけど、こっちなら2時間と同じ値段でフリータイムがあるよ」
「A店ならクーポンがあるから、ドリンクバーつけても、B店より安いよ」
などなど、自分で計算することで、子どもたちにとってメリットのある選択ができるのです。
野球観戦でどっちがお得?
野球観戦に行くときは、いつも厳しい(?)我が家でもお菓子やジュースを買ってもらえます。しかし、買ってもらえる量はその時々で異なります。
我が家からヤフオクドームまで、「自転車」でも「自動車」でも行けるのですが、どちらで行くかを巡って兄弟の争いが勃発することがあります。
たいてい、兄は自転車、弟は自動車で行きたいと言い、譲らずに困ります。
このときに提案するのが「お菓子・ジュース+交通費」の考え方です。自転車は当然無料ですが、自動車は駐車料金がかかります。
どちらで行ってもいいけれど、「お菓子・ジュース+交通費」の値段は一律。どちらで行きたい?と尋ねると、ほぼ100%の確率で子どもたちは「自転車」を選びます。
兄にとってはさしてきつくないドームまでの道のりですが、弟にとっては遠いおでかけ。自転車で行くのがきつくて面倒――という日もあると思いますが、最終的には文句を言わずに元気に往復しています。もちろん、お菓子・ジュース効果です…。
駐車場の料金も、ドームからの距離によって異なります。遠い駐車場は安いですが、その分歩かなくてはなりません。近いとあまり歩かなくて済むけど、駐車料金は高くなります。
自分の希望を叶えるために、どうしたら一番良いか――必要に迫られると、計算も嫌ではなくなるようです。
遊び場でどっちがお得?
子どもたちにとって「どっちがお得?」なシーンはいろいろとあります。我が家では、カラオケ、ヤフオクドームのほかに、ボーリング、ボルダリングに行ったときも、比較計算をしてもらいました。
屋内で遊べる施設では、「クーポンが使える」「曜日によって料金が異なる」「交通費がかかる」といった条件が発生することが多いです。条件が多ければ多いほど計算は面倒ですが、面倒な計算を乗り越えた先には楽しい遊びが待っています。
1つだけ注意したいのは、「子どもにとってお得」であることを優先に考えることです。いつの間にか「親にとってだけお得」になってしまうと、子どものやる気は減少してしまいます。
子どもにとってお得なことは、たいてい親にとってもお得なので、どーんと構えて子どもに計算してもらいましょう!でも念のため、親も計算しておくことをおすすめします。
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