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７月に入ると、母達の話題に上り始めるのが「夏休みの宿題」。
特に「理科の自由研究」は「何をすれば良いか分からない」という声をよく聞きます。

「放っといたら何もしないから困る」「うちの子、やりたい事はないって言うし…」と口々に言うお母さんたち。
自由研究のネタは「ネットで『理科　自由研究』を検索して選ぶ」「自由研究の関係の本から選ぶ」人がほとんどでした。

さらに「子どもが進んでしてくれないから困る」「選ぶのに頭が痛い」と皆さん暗い顔。
しかし子どもの方も「面倒くさい」「よく分からない」と思っているような気がします…。

ネタ探しは身近なところから

自由研究の最初の関門と言えば「ネタ探し」。
我が家では「日常の会話」からネタを探します。

例１）セミ取りに熱中している次男。
「〇〇公園はアブラゼミが多くて、うちの周りはクマゼミが多いんよ」
「へ～、なんでやろうね？じゃぁ他のところも調べてみる？」

例２）お肌の弱い長男。
「夏になったら汗かいて、余計に体が痒くなるんよね。シャワー浴びたら治るんやけど」
「汗に何か入っとるんかもよ？調べてみる？」

例３）鼻炎や風邪、湿疹などで病院通いが続いた長男。
「うちってさぁ、薬いっぱいあるよね…」
「どんな種類があるか調べてみる？」

上記３つはすべて実際に使ったネタですが、特に難しいことはしていないと分かると思います。

日常会話からネタを探すことの利点は「子どもが興味を持っていることだから、ある程度ノリ気」ということ。

やる気のない子に何かをさせることほど大変なことはない…ですよね。
自由研究について話す母達の暗い表情の理由のほとんどは、これじゃないかと思うのです。

まとめ方は５ステップで

次によく聞く悩みは「どうやってまとめればいいか分からない」というもの。

我が家ではざっくりと

①研究のきっかけ（調べたいこと）
②実験に必要なもの
③予想
④実験　／　調べたこと
⑤まとめ（分かったこと、反省など）

のテンプレートを使ってまとめます。

この方向性さえ決まっていれば、とても進めやすいと思います。

まとめ方にもひと工夫

模造紙、スケッチブック、画用紙などまとめ方も様々。
さらに「子どもが好きなもの」や「ハマっているもの」「学校で学習したこと」を使えば、もっと楽しくまとめることができそうです。

上の写真は、例１であげた「セミ調べ」。
ちょうど折り紙をよく折っていたので、折り紙でセミを折って貼ることにしました。
電車の線路を描くのも好きだったので、地図もすらすらと描き（嫌いな物だとこうはいかない）、自分でペタペタ。カラフルな見た目になりました。

上の写真の研究の正式タイトルは「実におもしろい　汗のふしぎ」。

この時長男はテレビドラマ「ガリレオ」にハマっていました。
とにかくガリレオ先生になりたかった長男。全く無関係な写真を貼ってます（笑）
夫の眼鏡を借りて、ガリレオ先生を完コピした写真も…。

そして、まとめの最後には「かせつはじっしょうしてはじめて真実になる」の文字…。

また、教科書を覗いてみるとヒントが見つかるかもしれません。ちょうど新聞を学習しているなら、新聞風にまとめてみるなど、学校で習ったことを使うと子どもにも分かりやすいようですよ。

とにかく親子で楽しむ！完璧を求めない！

最初から１人でネタを考え、実験し、まとめることができる子どもはいないと思います。でも、大人がネタを考え、まとめまで誘導してしまうと、子どもには「やらされた感」が残ってしまいます。

大人の目から見て、突っ込みどころのある内容でも、自分で考えたものが多ければ多いほど「楽しい気持ち」が残るのではないでしょうか。

適度に導く…これが一番難しいのですが。

子どもにとって自由研究は文字を書くだけでもとても大変な作業。
低学年の頃は「理科」以外のテーマにしたり、絵や写真を多くするのも良いかもしれません。

あとは、大人が本気で不思議がり、本気で楽しむこと！
自由研究って、ほんと、とても楽しいんですよ！

「科学わくわくコンテスト」の展示

各学校から選ばれた「夏休みの理科の自由研究」が展示される「科学わくわくコンテスト」。私はこれが大好きで、我が子が選ばれても選ばれなくても家族みんなで見に行きます。

昨年、一番心を奪われたのは「怖い」という気持ちを研究したもの。
ある道を状況を変えて歩いてみて（１人で、皆で、歌を歌いながら、夜に、昼に…など）どれが怖くて、どれが怖くないかを実証した低学年の子どもの研究でした。

まさに日常の出来事がそのまま研究になっていて、とても興味深かったです。そしてとてもかわいかった！

興味がある方はぜひ見に行ってみてください。今年は無理ですが、来年の自由研究の参考にもなりますよ。